波瀾万丈の人

天竺徳兵衛のモデルである実在の徳兵衛は波瀾万丈の人といえるでしょう。

15歳にして御朱印船に乗り込み、南洋へ向いますが、今にしてみれば宇宙に行くようなイメージでしょうか。。。

いわゆる鎖国前は多くの日本人が海外へ出たことは知られていますが、誰もがおいそれと行ける訳ではありません。人身売買であったり、宗教上の理由でやむを得ず出国した人々も多く、徳兵衛のような境遇は非常に恵まれていた訳です。

中年の頃の徳兵衛はどうしていたのか。一般には謎とされています。

知られている話では、大坂で土産話と共に外国の舶来品を売って商売していたとか、噂は諸々絶えないわけですが、最近手がかりがようやく見つかりました。この辺は今後じっくりと検討が必要な内容です。

晩年は高砂に住んでいたことは明らかですが、多くの物語ではその後大坂に移り住んでいたことも記録されています。そして、そこから異名天竺徳兵衛として徳兵衛は世間に知られていくのです。


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